録画とストレージ
画面録画に必要なストレージ容量の見積もり方
画面録画に必要な容量を計算し、保存先ごとの計画を立て、アップロード回線がデータの増加に追いつくか確認しましょう。

01画面録画に必要な保存容量:まずはこの式で計算
画面録画に必要な保存容量は、実測した録画一時間あたりのサイズに、録画時間、コンピューター数、保存対象の録画日数を掛けて見積もります。 そのうえで、ダウンロードしたコピー、バックアップ、一時ファイル、空き容量を別々に確保します。解像度だけでは、必要なディスク容量はわかりません。
ほとんど変化しない表計算画面と絶えず変わる画面では、同じ録画設定でもファイルサイズが異なることがあります。そのため、役立つ見積もりは、社内の実際の用途を代表するコンピューターで短い試験を行うことから始まります。画面録画一時間につき常に一定のギガバイト数になるという一律の前提には頼れません。
アーカイブ容量の計算
アーカイブGB = 実測した録画一時間あたりのMB × 一日あたりの録画時間 × コンピューター数 × 保存対象の録画日数 ÷ 1,000
録画プロファイルごとに計算し、結果を合計します。この記事では十進単位を使います。1 GB = 1,000 MB、1 TB = 1,000 GBです。GiBで表示するツールは別の単位を使っているため、数値を比べる前に換算してください。
例えば、実測レートが一時間あたり100 MBのコンピューター10台を一日六時間録画し、20録画日分を保存すると、アーカイブは120 GBになります。この値は録画データ一組分です。第二のアーカイブ、バックアップの履歴、ストレージシステムを動かすために必要な空き容量は含みません。
このガイドは容量と転送の計画を扱います。何を録画し、どう確認するかについては従業員の画面録画ガイドを参照してください。ソフトウェアライセンスと運用費用については従業員モニタリングの費用ガイドをご利用ください。
02代表的なコンピューターで録画サイズを測る
実際の仕事を代表する小規模な試験グループを選びます。オフィス文書、ブラウザーアプリ、技術ツール、複数モニター、録画予定の動画が多い作業などを含めてください。通常の勤務日を数日と、少なくとも一回の繁忙時間帯を録画します。操作していないデスクトップでの短い試験は、本番用アーカイブの容量を決める根拠として不十分です。
- 予定するプロファイルを設定します。 導入予定の形式、画質、キャプチャ間隔、モニターの選択、スケジュールを使います。暗号化や音声を利用する予定なら試験にも含め、音声を別に保存する場合は個別に測定します。
- 新たに生成されたデータを測ります。 試験期間内に完成した録画のサイズを合計します。試験中に古いファイルの削除や移動も行われた場合、フォルダーの正味の増加量を使ってはいけません。生成量を過小評価するためです。
- 実際の録画時間で割ります。 六時間の録画で完成ファイルが合計480 MBなら、実測レートは一時間あたり80 MBです。録画したのが六時間だけなのに、一日全体の24時間で割らないでください。
- プロファイルを分けて管理します。 グループごとの端末数と実測レートを記録します。変化の少ない単一モニターの結果を、複数の画面が変化するチームに当てはめないようにしてください。
- 読み取りに必要な結果を確認します。 録画を開き、小さな文字、アプリの詳細、確認担当者が必要とする出来事を調べます。小さいファイルが役立つのは、保存された内容で業務上の疑問に答えられる場合だけです。
平均値と繁忙日の測定値を両方残します。容量不足で必要な録画が中断するおそれがある場合は、観測した高い方の需要を使い、追加の余裕を記録してください。モニター配置、勤務時間、ソフトウェアの使い方、録画設定が変わったら再測定します。
ビットレートから動画の保存容量を見積もる
完成した動画の実際の平均ビットレートがわかる場合、換算式は一時間あたりのGB = Mbps × 0.45です。毎秒一メガビットが一時間続くと0.45 GB、2 Mbpsなら一時間あたり0.9 GBになります。これは単位換算であり、Net Monitor for Employees Proの想定録画レートではありません。すべてのストリームとファイルの付加データを含めるか、完成ファイルを測って直接計算してください。
画質のパーセントはビットレートではありません。画質設定50%をビットレートの式に代入したり、設定を半分にすればファイルサイズも半分になると考えたりしないでください。JPEGの連続画像も個別の測定が必要です。動画のビットレート見積もりを流用せず、生成された画像のサイズを合計します。
03アーカイブ容量と保存期間を一緒に計算する
次の例は、会社のコンピューター30台と、22録画日を含む保存期間を対象にしています。各コンピューターは一日六時間録画します。測定レートは計画方法を示すための例であり、製品のベンチマークや推奨初期値ではありません。
| 試験グループ | コンピューター数 | 実測MB/時間 | 全台のGB/日 | 保存GB |
|---|---|---|---|---|
| オフィス作業・モニター一台 | 20 | 80 | 9.6 | 211.2 |
| 変化が多い作業・複数モニター | 10 | 180 | 10.8 | 237.6 |
| 合計アーカイブ | 30 | グループ別に測定 | 20.4 | 448.8 |
最初の行は20 × 80 × 6 × 22 ÷ 1,000 = 211.2 GBです。二行目は237.6 GBとなります。合計すると録画日ごとに20.4 GBが生成され、アーカイブ一組に448.8 GBを保存します。同じ設定で10録画日を保持するなら204 GB、44録画日なら897.6 GBが必要です。
録画日数と暦日数は異なります。 平日のみのスケジュールでは週末の映像は生成されませんが、週七日稼働なら生成されます。30暦日の保存期間に含まれる平日数は、対象の日付によって変わります。保存期間内に実際に録画を生成する日とシフトを数え、平日のみの計算に自動的に30を入力しないでください。
空き容量の割合を明確に決める
使用可能容量の25%を空けるという計画なら、想定使用量を0.75で割ります。448.8 GBのアーカイブでは、別途確保する一時ファイルや追加作業分を除き、598.4 GBの使用可能容量が必要です。アーカイブに25%を足す方法では561 GBとなり、その合計の20%しか空きません。どちらの方法で計画しているか明記してください。
ドライブのラベル上の容量を合計するのではなく、ファイルシステム、RAID、その他のストレージの付加領域を差し引いた後に録画用として使える容量を使います。RAIDの冗長化は独立したバックアップではありません。二つの保存先にそれぞれ448.8 GBの完全コピーを置き、各保存先で25%を空けるなら、各場所に598.4 GB、二つのシステム全体で1,196.8 GBを分散して確保します。
04録画が容量を使うすべての場所を計画に含める
アーカイブ一組の見積もりが、ストレージ全体の使用量とは限りません。キャプチャから確認までの実際の経路を描き、ファイルが残る場所と削除の担当者を一覧にします。エージェント側のローカルコピー、外部オブジェクト、コンソールへのダウンロードは、同じ録画を表しながら別々の場所で容量を消費することがあります。
- 監視対象コンピューター:対応するプラットフォームでは、ローカル録画ファイルとアップロード待ちのために容量を確保します。端末の実測生成レートと、許容したい停止時間からバッファーを見積もります。
- 中央アーカイブ:すべての対象グループの保存録画、増加分、繁忙期の余裕を含めます。同じボリュームを使うほかのアプリも容量計画に入れてください。
- 管理者のコンピューター:ダウンロードした録画、作業コピー、一時転送、書き出したクリップの容量を見込みます。複数の確認担当者が複数のローカルコピーを作る場合があります。
- バックアップとプロバイダーの履歴:スナップショット、過去のオブジェクトバージョン、レプリカ、保持された削除データが、使用中のアーカイブから消えた後も残るか確認します。その保存期間は録画アプリの設定と異なる場合があります。
例えば、録画日ごとに1.08 GBを生成する端末では、アップロードが成功しない日が三日続くと、作業領域と余裕を除いて3.24 GBが必要です。これは停止時のバッファー計算であり、すべてのプラットフォームのオフライン録画動作を保証するものではありません。ChromeOSの録画はChromebook内のローカルアーカイブに残すのではなく、対応する外部ストレージに直接アップロードされます。ChromeOSの録画ドキュメントを使い、その構成を別途テストしてください。
削除ポリシーはアプリの一覧だけでなく、保存先で機能しなければなりません。バージョン管理や保持ロックにより、オブジェクトが残ったり削除できなかったりすることがあります。ストレージ管理者と外部ストレージの設定とクォータのガイドを確認してください。録画を消すたびに課金対象容量がすぐ解放されるとは考えず、プロバイダーが保持する履歴を別に計上します。
予定するセキュリティ設定で、アクセスと復旧も試験します。録画暗号化ガイドでは、鍵のバックアップと復旧に必要な条件を説明しています。必要な復号鍵がなければ、十分なディスク容量があっても暗号化アーカイブは利用できません。
05ディスク容量とともにアップロード帯域を確認する
アーカイブには空きが十分あっても、遅い接続のために録画が転送待ちになることがあります。一定の転送時間枠について、必要な最小平均ペイロード速度はMbps = 転送するGB × 8,000 ÷ 転送時間枠の秒数で求めます。十進GBを使用し、プロトコルの付加データ、再試行、ほかの通信は含みません。
例のコンピューター群は、録画日ごとに20.4 GBを生成します。その量を六時間以内に送るには、全体で約7.56 Mbpsのペイロード速度を継続する必要があります。二時間以内なら約22.67 Mbpsです。実際の接続には追加の余裕が必要で、通常の業務通信がある状態で試験しなければなりません。広告にあるインターネット回線速度は、実測アップロード速度ではありません。
通信が実際に通る経路で回線を計画します。オフィスでは上り回線を共有する一方、在宅勤務者にはそれぞれ別のボトルネックがあるかもしれません。保存先も合計通信量を受け入れられる必要があります。ファイル完成時刻のずれ、再試行、蓄積したオフライン録画は、日平均には現れない集中転送を生むことがあります。
アップロード待ちをローカルに保持するエージェントでは、転送速度が録画生成より遅い状態が続くと待ち行列が増えます。繁忙日や停止の後に解消するか測定し、録画プロファイル、転送方法、利用できる帯域を調整します。リモート導入ガイドには、この容量試験と併せて行う接続・再接続の確認が記載されています。
06見積もりをNet Monitor for Employees Proに適用する
Desktop Recorderでは、Monitors、Quality、Recording formatと録画スケジュールを、測定したプロファイルに合わせます。Record frames only when screen changesは重複したキャプチャを減らせる場合があります。実際の作業で結果を確認してください。各項目は画面レコーダー設定ガイドで説明しています。
Delete recordings older than (days)は、承認された保存期間を経過日数で設定します。その期間内に予定された録画日数ではありません。30日の保存ポリシーに22録画日が含まれる場合も、経過日数の設定は30のままです。動画のMax file size (Mb)設定は出力を別々のファイルに分割するもので、アーカイブ全体の上限ではありません。外部ストレージのクォータは、容量上限に達したときに古い録画を削除するか、録画を停止することがあります。導入前に選択した動作を確認してください。
外部デスクトップ録画のクォータは各コンピューターの録画領域ごとに確認され、全端末で共有する単一の容量枠ではありません。各コンピューターへの割り当てと、保存先全体の容量を別々に見積もります。必要なアーカイブより小さいクォータでは、利用できる履歴が短くなったり録画が中断したりするおそれがあります。
経過日数による保持、容量制限、プロバイダー側の削除ルールを整合させます。削除処理後も必要な最古の録画が残り、確認担当者が使う場所から再生できることを確かめてください。
導入を広げる前に、試験プロファイル、観測した一日の生成量、アーカイブ容量、空き容量のルール、見直し日を短い容量計画表に記録します。保存量の増加とアップロードの進行を確認する担当者を決めてください。コンピューターの追加、働き方の変更、より詳細なキャプチャの有効化後には、見積もりを見直します。
07画面録画の保存容量:よくある質問
画面録画一時間でどのくらいの容量を使いますか?
すべてに当てはまる信頼できる単一の値はありません。予定するプロファイルで生成した完成録画を測り、合計サイズを録画時間で割ります。実測平均ビットレートが1 Mbpsの動画なら、ストリームだけで一時間あたり0.45 GBです。実際のファイルサイズは、録画する内容と符号化方法にも左右されます。
30日分の録画に必要な容量はどのくらいですか?
実測した一日の生成量に、30暦日の範囲内にある録画日数を掛けます。さらに保存先ごとの追加コピー、一時作業、必要な空き容量を含めます。毎日録画するスケジュールと平日のみのスケジュールでは、使う入力値が異なります。
画質を下げると保存容量は半分になりますか?
必ずしもそうではありません。画質設定とファイルサイズは直線的な関係ではありません。候補の設定で同じ代表的な作業を実行し、完成ファイルのサイズと読みやすさを比較してから、その削減率を容量計画に使ってください。
動画ファイルの上限を小さくするとアーカイブ全体も小さくなりますか?
同じ録画をより多くのファイルに分けても、アーカイブ全体が小さくなるとは限りません。総容量は実測生成量と保存期間から計画します。ファイルの区切りは個々の転送を管理する助けになりますが、保持ポリシーやクォータの代わりにはなりません。
バックアップ容量は二重に数えるべきですか?
設計上、実際に保持するコピーを数えます。主アーカイブ一組と独立した完全コピー一組なら、通常は履歴や付加領域を除いて録画データ二組分になります。保存期間の違い、重複排除、増分バックアップには、それぞれ実測に基づく見積もりが必要です。一律の倍率を想定しないでください。